日本とイラン 2019 12 21
日本国内のガソリン価格は、
1リットルで1ドルから1.5ドルの間でしょうか。
ところで、中東の産油国のガソリン価格が安いのは当然ですが、
それにしても、安すぎる国があるのです。
たとえば、イランのガソリンは、極端な低価格です。
いくら原油が産出するといっても、
原油をガソリンにするには、原油を精製する必要があります。
この過程で、多大なコストがかかっています。
にもかかわらず、イランのガソリン価格は、
極端に安いと言われています。
精製コストや輸送コストを考慮していないガソリン価格は、
政府の「ガソリン補助金」によって成り立っていると言われています。
さて、日本国内のガソリン価格は、国際的に見ても高いでしょうが、
庶民は、どうやって「生活防衛」をしているのか。
最近は、ガソリン車が減って、
急速にハイブリッド車が増えています。
その結果、ガソリンスタンドの廃業が相次いでいます。
過疎地域では、ハイブリッド車ですら危機感を感じて、
高価な電気自動車を導入するかという話が出ています。
ガソリンスタンドがなければ、ハイブリッド車ですら生き残れません。
もちろん、日本人がハイブリッド車を選好するようになったのは、
「環境意識」の高まりが原因と言えるでしょう。
たとえ、日本政府が「ガソリン補助金」を導入しても、
ガソリン車は売れないでしょう。
国民には、排気ガスで「大気環境」を破壊したくないという思いが強いでしょう。
これは、日本人特有の感覚ではなく、世界の趨勢となりつつあります。
イラン政府は、こうした世界の趨勢をどう考えているのでしょうか。